防水工法の種類 | 特徴 | 耐用年数 |
アスファルト防水 | アスファルト防水とは、合成繊維不織布に融解し、液状にした溶融アスファルトをコーティングしたルーフィングシートを張り重ねる工法です。 防水工法の中で最も歴史が古く、信頼性が高いさら水密性・耐久性・耐候性にも優れ、防水施工耐用年数が一番長い工法です。 しかし、手間がかかり、シートを何層も張り重ね積層するので重くなるため建物自体の強度が必要です。 アスファルト防水を施工する工法は、熱工法・常温工法(冷工法)・トーチ工法・BANKS工法に分けられます。 熱工法は、常温で固形物の防水用アスファルトを高温で溶融し、シートを複数積層し、防水層をつくる工法です。 常温工法(冷工法)は、熱工法とは反対に熱を使わず、裏面に粘着層をコーティングした改質アスファルトルーフィングのシートを何層も交互に積層し貼り合わせる工法です。 トーチ工法は、溶融アスファルトルーフィングシートの裏面をトーチバーナーと言う大型のバーナーであぶり、溶融させて張る工法です。 *BANKS工法は、アスファルト防水の次世代型とも言われ、熱工法とトーチ工法の利点を兼ね備え、水密性・信頼性に優れた工法です。 |
約15~20年 (5年~10年に1度のメンテナンスが必要です) |
シート防水 | シート防水は、ゴムシート防水と塩ビシート防水の2種類あります。 合成ゴムをシート状に成形してできた防水シートを接着剤などで下地に張り付ける工法がゴムシート防水、そして塩化ビニール樹脂の防水シートを用いたのが塩ビシート防水です。 シート防水は、材質がゴムなので伸縮性に優れ、柔らかく曲げやすいので施工しやすい工法です。 また、*元からある防水下地を撤去せずに施工できるため改修工事にも向いており、工期も短くて済みます。 ゴムシート防水は、塩ビシート防水に比べ低コストで施工が可能ですが、耐候性は塩ビシートのほうが優れ、耐用年数も塩ビシート防水のほうが若干長いです。 ※ただし、どちらも複雑な形状には対応が難しいため平らな屋上等が施工対象になります。 |
約10~13年 (5年に1度のメンテナンスが必要です) |
塗膜防水 (ウレタン防水) |
ウレタン防水とは、液体のウレタン樹脂を下地に塗り、防水層を形成する工法です。 トップコートなどの保護塗料を塗って仕上げるため、紫外線による劣化から保護し、すべり止め防止にもなり、継目のない防水層ができるので歩行を伴うベランダや屋上など*どんな施工場所にも向いてます。 また、複雑な形状の場所でも施工が可能で比較的低コストで施工できます。 定期的にトップコートを塗り替えることで耐候性も増し、建物の劣化を長期に渡り保護できます。 |
約10~12年 (5年に1度のメンテナンスが必要です) |
FRP防水 |
FRP防水とは、ガラス繊維で補強されている繊維強化プラスチックと言われるFRPとポリエステル樹脂を組み合わせ防水層を形成する工法です。 強度が大きく軽量で、耐久性・耐食性・耐候性に優れているため様々な形状に施工できます。 さらにウレタン防水と同様にトップコートを塗って仕上げるため、紫外線による劣化から保護し、歩行を伴うベランダや屋上などどんな施工場所にもむいてます。 塗膜防水に比べ、*硬化時間が早いので工期も短く施工できます。 しかし、コストが高く、少々臭いが出るのがデメリットとなります。 |
約10年 (5年に1度のメンテナンスが必要です) |